WinSCP・FileZilla・FFFTPの比較:ベストなFTPソフトの選び方
備忘録1.WinSCPとFileZillaとFFFTPについての基礎知識
FFFTPは言わずと知れた定番の国産FTPクライアントソフトですが、2011年に原作者による開発が打ち切られています。そのため、傾向としてWinSCPやFileZillaへ移行するユーザーが増えています。
Filezillaは世界的に利用人口の多く、WinSCPも非常にメジャーなFTPクライアントソフトです。
どれも、セキュリティ面や、機能面に違いがあるので抑えておきましょう。
2.WinSCPとFileZillaとFFFTPの比較
「セキュリティ対応状況」、「機能」の観点でそれぞれ比較していきます。
セキュリティ対応状況
セキュリティ対応状況については、「FTPソフトとウイルス感染によるハッキング被害」を参考にさせていただきました。
※補足:マスターパスワードとは
保存したパスワードなどのログイン情報は盗まれる可能性がありますが、マスターパスワードを使用すると、ログイン情報は暗号化して保存され、ログイン時は、設定したマスターパスワードを入力しないと復号できないようになります。そのため、マスターパスワード機能があるとパスワードが盗まれにくくなります。
WinSCP
FTPS接続はもちろん、SSHを利用した暗号化ファイル転送方式であるSFTP接続とSCP接続にも対応しているのがポイントです。
また、マスターパスワードにも対応しています。
FileZilla
注意すべき点は、マスターパスワード機能が無いことです。つまり、保存したパスワードなどのログイン情報を、マスターパスワードを使って暗号化することができません。
※パスワードを保存せずに、ログイン時に毎回入力する設定にすれば問題ありません。接続方式は、暗号化された状態でセキュアな通信が出来るFTPS接続とSFTP接続に対応しています。
FFFTP
※FFFTPは2011年に原作者による開発が終了していますが、有志の方々により改版されています。
本家の開発が終了したFFFTPでは、パスワードやファイルを暗号化せずに送受信するFTP接続しか対応していませんでしたが、開発引継ぎ版では、暗号化された状態でセキュアな通信が出来るFTPS接続に対応しています。
また、マスターパスワードの設定が可能です。
機能
機能については、「米LHが選ぶベストなFTPアプリは『FileZilla』」「バージョンアップして格段に使える様になったFileZilla」「FTPソフト比較」を参考にさせていただきました。
WinSCP
強み
・基本的な機能が充実している
・コマンダーとエクスプローラのインターフェイスが選択できる
弱み
・パワーユーザには機能的に物足りない部分も
・ファイル転送時の動作が重い
FileZilla
強み
・大量のファイル転送でも安定して高速で動作する(最大同時転送数10)
・タブで複数接続が出来る
弱み
・キーバインドに対応していない
・ミラーリングアップロードに対応していない
・ファイルのパーミッション自動変更に対応していない
FFFTP
強み
・基本的な機能が充実している
弱み
・リモートでのフォルダ間ファイル移動が上手くいかないことがある
3.WinSCPとFileZillaとFFFTPのダウンロードサイト
WinSCP
ダウンロードサイト、インストール方法は別記事の「迷わずできる!WinSCP 5.5日本語版のダウンロードとインストール方法」で詳しく説明しているので、参考にしてください。
FileZilla
「FileZilla公式ダウンロードサイト」からダウンロードしてください。
FileZillaのインストール方法や使い方も、後日記事を書く予定です。
FFFTP
ダウンロードサイト、インストール方法は別記事の「FFFTPのダウンロードとインストール方法:簡単に素早くできる解説」で詳しく説明しているので、参考にしてください。
まとめ
どのFTPクライアントソフトにするか決められましたか?
最後にまとめとして、ソフトを選ぶ時の基準をご紹介します。
- 大量のサイト管理をしていて、大量のファイル転送を行う上級者の方
⇒FileZilla がおすすめです。
- 大量のファイル転送を行うことはほとんどなく基本的な機能をシンプルに使いたい方
⇒WinSCP か FFFTP がおすすめです。SFTP接続したい方は WinSCP がおすすめです。